ニッケル合金製のスタブエンドについて

 特にプレファブ配管のフランジ継手においては、フランジをパイプに固定するとボルト穴の方位(振り)が決まり自由度がなくなってしまうため、ルーズフランジとスタブエンドの組み合わせが多く用いられます。特にニッケル合金製の配管では、フランジを安価で入手が容易な一般鋼とできるためメリットは大きくなります。では、対となるニッケル合金製スタブエンドはどのように作るのでしょうか。

スタブエンドを経済的に作るには?

 普通鋼の場合、もっとも一般的なのはパイプからツバ出しする方法でしょう。しかし、ハステロイをはじめとするニッケル合金は変形抵抗が高いためこの方法で製作することは困難です。小径であれば丸棒から丸ごと削り出しすることも考えられますが大変高価になってしまいます。このため、板巻き溶接パイプとツバ板を溶接して製作することが有効です。

溶接によるスタブエンドの作り方 

 溶接によるスタブエンドの作り方は、ライニングフランジとほぼ同様となります。

 両方式とも特徴はフランジのライニング法と同じです。使用環境や生産性を考慮して決定しましょう。

スタブエンドとルーズフランジの組み合わせについて

 通常は特段の注意は必要ないようですが、念の為チェックすべき点は押さえておきましょう。

 ①受け入れたルーズフランジの内径を測定し、無理なくパイプが挿入できることを確認する。
 ②パイプ外径も同様に確認しておく。特に板巻き溶接パイプを用いる場合は長手ビードの余盛に注意する。
 ③スタブエンドのすみ肉サイズは強度上十分であると同時に、ルーズフランジのカット部に接触しないことを確認する。
 ④上向きの管台に用いる場合は、必要に応じずれ止めのクリップを取り付ける。

 ⑤フランジに塗装を施す場合は組み込む前に行っておく。

 ハステロイをはじめとするニッケル合金のスタブエンドは、板巻き溶接パイプを用いるなど「手作り」となるため、市販のルーズフランジと組み合わせる際に寸法などを確認する作業をあらかじめ手順に織り込んでおきましょう。

 

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