Before
ハステロイやチタン、インコネルなどの多孔板をレーザーによる穴あけ加工にて製作する場合、板材の端部から一方向に行うと、その都度発生する熱により歪みが発生します。やがてこの歪みは累積し最終的には大きな寸法のずれが生じてしまいます。
コストダウン事例
After
上記の場合、中心部から外周部に向かって穴あけを行うことで歪みを抑え寸法精度を確保することができます。これは、加熱・冷却による収縮の際、各穴に比較的均等に引張力が働くことによります。
POINT
レーザー加工機で多孔板の穴あけ加工を行う際、自動設定のプログラミングとすると、端から順番に穴あけを行う手順となるため歪みが発生しやすくなります。このため、ワークの中心から穴をあけるようにプログラムを設定します。