vol.6:ハステロイにもいろいろある!

メルマガ:都ステンレス 技術ニュース Vol.6
2022年7月5日配信


 

ハステロイにもいろいろある!

~読者の皆様に知ってほしい、超合金ハステロイの基礎知識~

   

都ステンレス工業株式会社の小森谷です。

 

今回のメルマガでは、ハステロイについて説明します。

 

なぜ、ハステロイについてメルマガで取り上げたのか、、

それは「優秀なハステロイついて知られていないことが多すぎる!!」

と感じたからでございます(汗)。

 

ハステロイについて、よく知られていることは

「耐食性、耐熱性に優れた合金である」という点です。

 

しかし、皆様!ひとえにハステロイといえど、複数の種類があり、

最適な用途は異なります。

 

今回は皆様に、ハステロイに関する、

“是非知って頂きたい基礎知識”をご紹介します!

   

1)ハステロイ合金とは

     

「ハステロイ」とは一体どんな合金なのでしょうか。

ハステロイの生みの親は 米国ヘインズインターナショナル社 創業者でもあるエルウッド・ヘインズ氏です。ハステロイは、彼が発明しその名を冠した初代合金「ヘインズステライト」とは異なる組成・異なる特性を目指したニッケル・モリブデン合金であり、「Haynes Stellite Alloy」をつづめて「Hastelloy」と命名されたもののようです。ちなみに、ステライトも表面硬化合金のシリーズとして現在へ受け継がれています…

   

2)ハステロイにもいろいろある〜Bシリーズ

     

「元祖」ハステロイの伝統を受け継いできたのがハステロイBシリーズです。なぜ「シリーズ」かというと、改良を重ね新たに生み出された複数の合金があるからです。

ハステロイBは、特殊な製錬技術により低炭素・低シリコンとすることで溶接後の耐粒界腐食性を向上させた2代目のB−2へ進化を遂げました。そして、さらにB−2の泣きどころである鋭敏化についても改良したのが3代目のB−3です。上表の通り、Haynes社は初代Bの製造を既にやめ、B−3しか製造していません。つまり、このハステロイ生みの親は、JISで唯一規定がある2代目のB−2すら製造していないので要注意なのです…

   
     

当社に加工はお任せください!

 ハステロイの加工事例 

     

ハステロイC22で製造したプラントで使用される機械加工部品ですが、こちらは旋盤加工の後に接液部を砥石で研磨して製造しています。 この機械加工品が使われるプラントでは非常に粘度が高い製品を扱うため、スムーズに流してコンタミを防止する必要があります…

   
     

当社では、チタン・ハステロイ等の耐食鋼、インコネル・ニッケル合金等の耐熱鋼をはじめとした特殊鋼・高機能金属の板金加工・機械加工を得意としております。お客様のご要望・製品仕様に合わせた最適な材料選定、加工方法をご提案させていただきますので、ぜひ一度当社にご相談下さい。

     

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