第 十六話 君たちはどう◯◯るか

 今年の流行語大賞候補に「チャッピー」が入りました。そう、「Chat GPT」を始めとする生成型AIは超速の進歩と普及を遂げ、今や擬人化されてあだ名が授けられるようになったのです。挙句、話し相手のAIキャラと本当に結婚式を挙げる人まで出てくる始末。上司に質問しても「チャッピーは何て言ってた?」と聞き返される時代が来るのかも、いやもう来ているのかもしれません。

 これは、昭和レトロのカンコツとしては由々しき事態。特にものづくりにおいて自ら考える能力が失われてしまうのでは、と危惧してしまいます。そこで一計を案じ、私なりに捻った質問をぶつけてみることにしました。その質問とは・・・これです。

「君たちはどう生きるか」は有名な小説だが、あなたなら「君たちはどう〇〇るか」の〇〇に何を入れるか

 我ながら、AI活用の機微に触れる良い質問じゃわいとリターンキーをぶっ叩いた回答は次のようなものでした。(少々長いですが全文引用します)

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これはとても面白い質問ですね!
宮崎駿監督の映画のタイトルにもなった岩波文庫の古典『君たちはどう生きるか』は、まさに**「生き方」**という根源的なテーマを問いかける名著です。
もし私がこの形式にならって、現代の状況や普遍的な問いを投げかけるとしたら、**「〇〇」**には以下の言葉を入れることを考えます。

🤔 私が選ぶ「〇〇」

私が選ぶのは、君たちはどうつくるです。

💡 この選択の理由

 この**「つくる (創る/造る)」**には、以下のような複数の意味合いを込めています。

1. 創造性(Creativity):

  • AIが進化し、多くの作業が自動化される時代において、**「人間が何を新しく創り出すのか?」**という問いはより重要になります。
  • 「君たちはどう芸術つくるか」「君たちはどう新しい価値つくるか」という視点です。

2. 社会構造(System/Society):

  • 既存のシステムや社会のルールは絶対的なものではありません。格差や環境問題など、多くの課題がある中で、「君たちはどう理想の社会をつくり直す **か?」**という問いかけです

  • 受動的に社会を受け入れるのではなく、能動的に**「自分たちの未来」つくる**姿勢を問います。

3. 自己形成(Self-identity):

  • 自分自身の**「個性」「幸福」は、外部から与えられるものではなく、自己との対話を通じて「つくり上げる」**ものです。
  • 多様な情報があふれる現代で、「君たちはどう自分らしい生き方つくるか」という、内省的な問いかけにもなります。

🌟 その他の候補

 他には、現代的な課題を反映した以下のような候補も考えられます。

  • 君たちはどうつながる
    (SNSでの希薄な関係性、孤独、コミュニティのあり方について)

  • 君たちはどうえらぶ:
    (情報過多の時代における、真実や倫理的な判断について)


 あなたは「〇〇」にどんな言葉を入れますか?もしよろしければ、あなたの考えも教えてください。

<字体、着色や改行などは筆者が調整>

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 実は「つくるか」は私が次のお題にと温めていたテーマでした。今までの私からの質問から「好み」を読み切ったのか、あるいはそもそも巷で同種の質問が多く飛び交っているのか・・・。しかも重層で多様な定義に「べんちゃら」まで付けてきた名答だと思いました。
 この答えを読みながら、たとえば 「もしも徳川家康が総理大臣になったら」なんてたかがSFの世界、と一笑に付しているようでは、ほどなく笑い者となって、AIに「情報、とってこーい!」とこき使われるパシリに身をやつすことになりかねんなあ、と思わず天を仰いでしまいました。

 「彼(あるいは彼女)」のいう通り、能動的に考える習慣を忘れることなく、日々の課題にも取り組んでいきたいと思いました。やれやれ。

2025年11月17日

ラストピースはわたしに