SUS310S 連続炉マッフル(製缶品)

名称SUS310S 連続炉マッフル(製缶品)
用途電子部品の熱処理用のマッフル
材質耐熱ステンレス
SUS310S
溶接プラズマ溶接+TIG溶接
寸法φ700×4000mm
精度平坦度±5㎜
特徴両端の接続フランジにパッキンの保護用の冷却ジャケットを設けている。

この製缶品は、連続炉に使用されるマッフルと呼ばれる製品です。耐熱ステンレスである、SUS310Sという材質(耐熱温度:800℃)を使用して製作しています。

 マッフルは連続炉という高温環境下で使用されるので、温度変化による変形抑止のための対策としてリブ材を取りつけることが一般的です。ところが本製品は、板の折り曲げRをやや大きめに取る対策を行い、角が立った形状にしています。これによって温度変化があっても全体として変形がしにくくなります。

 なお、通常はリブを入れることで温度変化による変形を抑止するのですが、このマッフルについては、炉心管とヒーターの接触面が近づけて熱伝導効率の向上を優先させるために、リブを付けるよりもR面を大きく取る構造を選択しています。

 また、この耐熱ステンレスSUS310Sを使ったマッフルは、コスト低減のためのVEも盛り込んでいます。具体的には、両端のフランジ部分にSUS304を採用し、SUS310S部との溶接を行うことで、トータルとしてのコストダウンを図っています。

 耐食鋼・耐熱鋼加工.comを運営する都ステンレス工業では、高価な材料である耐熱鋼を使いながら、いかにコストを低減するかを考えて製作してきました。基本的には、必要な部分のみに耐熱鋼を採用することがポイントですが、経験やノウハウがないと簡単には設計・製作することはできません。耐熱鋼や耐食鋼による製缶品なら、都ステンレス工業にお問合せください。