ニッケル合金の溶接材料
ハステロイをはじめとするニッケル合金にはそれぞれ対応する溶接材料も開発・製造されていますが、母材とする材料ブランドの系列により対応する番手が異なります。
① ハステロイ系=概ね共材の番手
② インコネル系=母材名称(番号)とは異なる溶接材料
となります。いずれも使用される母材の化学成分に溶接性などを改善する成分を添加し調整され、TIG溶加棒やMIGワイヤなどが市販されています。
なお、ニッケル合金と炭素鋼やステンレス鋼を直接接合する継手(異材継手)の場合は、原則としてニッケル合金側の溶接材料を用います。
但し、組み合わせによってはバタリングを行う場合があります。